サンサンでのBOTの設定方法
BOTを動かすのに必要なもの
- サンサンの対局ソフト
- GTP対応の対局ソフト
- BOT専用のサンサン会員IDとパスワード
- BOT設定ファイル (拡張子は.gtp) →サンプル
- BOT開発者用のサンサン会員IDとパスワード(テスト時のみ必要)
サンサンの対局ソフト
- サンサンの対局ソフトをダウンロードしてインストールします。
- インストール先はデフォルトの C:\Sansanw\Sansan のままでお願いします。
- C:\Program Files(x86) の中へインストールしないでください。自動更新ができなくなる可能性があります。
- すでにインストール済みの場合は何もする必要はありません。
GTP対応の対局ソフト
- GTP対応モードの状態で起動できる対局ソフトが必要です。
- 一般的なGTP対応ソフトはコマンドラインで --mode=gtp というふうに、オプション指定でGTPモードで起動します。
- GTPモードでは、対局ソフトは標準入力からGTPコマンドを待ち、処理結果を標準出力して、それを繰り返すだけです。
- ただし、GUIベースで開発されたWindowsソフトは標準出力が特別扱いのため、匿名パイプによる対応が必要です。
- 最低限必要なGTPコマンドは次のものです。
- boardsize : なお、サンサンでの対局は現在19路盤限定なので、19路盤対応(必須)だけでOKです。
- clear_board : 盤を初期化するコマンドです。
- set_free_handicap : 置石の座標リストを受け取ります。最大9子までです。
- komi : コミの指定です。負の値もありえます。
- play : 着手をします。
- genmove : 着手を生成して返します。生成した手はエンジンでも着手します。
- final_status_list :対応が望ましいですが、なくても大丈夫です。
- 以下はオプションです。無くても問題ありません。
- name : GTPエンジンの名前です。
- version: GTPエンジンのバージョンです。
- final_status_listが非対応、もしくは死活判定精度が心許ない場合は、GnuGo が代わりに死活判定します。
BOT専用のサンサンIDとパスワード
- 稼働予定のBOT数に応じて ID 数を発行しますので、必要数もお知らせ下さい。
- 同時にサポート用の特別会員ID を発行します。BOTのテストや監視などに利用できます。
GTP設定ファイル
- 拡張子が .gtp の普通のテキストファイルです。
- 最低現必要な情報だけ記述する場合はこちらの簡易サンプルになります。
- 現在設定できるすべての項目は詳細サンプルをご覧下さい。
- 詳しくはコメントに書かれております。
- このGTPファイルをサンサンのインストールフォルダーに置くだけで準備完了です。
BOT開発者用会員IDとパスワード
- BOT専用会員ID発行時に同時に発行されます。
- 通常はBOT画面を見るだけで十分なので不要ですが、テストサーバで自分だけとテストするときに必要です。
BOTの起動方法
BOTの通常ログイン
- 拡張子.GTPの設定ファイルをサンサンのインストールフォルダーに置いて下さい。
- サンサンの対局ソフトを起動します。
- .GTPファイルを検出すると専用ダイアログが表示されます。
- テストしたい時は「テストサーバに接続します」のチェックを入れて下さい。
- 「GTP自動対局モードで起動」ボタンを押すと、BOTとして接続します。
- 接続した5秒後、自動的に一般対局受付用に対局エントリします。
- 起動時に「BOTを相手指名モード専用で起動」のチェックを入れると、自動エントリはしません。
- この場合、相手指名対局もしくは棋戦での指定対局を受けて手動で承諾して下さい。
- 「BOTが相手指名対局に自動承諾する」のチェックを入れると、自動承諾になります。
BOTとの対局テスト
別のパソコンが利用できる場合:
- サンサンをインストールします。
- 拡張子.gtpの設定ファイルをサンサンのインストールフォルダーに置きます。
- サンサンを起動します。
- テストの場合、「テストサーバに接続します」のチェックを入れて下さい。
- 「通常起動(自動対局なし)」ボタンをクリックします。
- あとは通常通りにBOT開発者の会員IDでログインして下さい。
- すでにBOTがエントリしていれば、対局をエントリするとBOTと対局できます。
- BOTの対局条件が開発者の点数範囲内になるようにあらかじめ設定してください。
BOTと同じパソコンでテストする場合:
- エクスプローラーもしくはご利用のファイラーを起動します。
- C:\Sansanw (デフォルトのサンサンインストールフォルダー)に移動します。
- 新規フォルダーC:\Sansanw\Sansan2 を作成します。
- C:\Sansanw\Sansan の中身をすべて C:\Sansanw\Sansan2 にコピーします。
- デスクトップに C:\Sansanw\Sansan2\SansanStart.exe へのショートカットを作ります。
- これで二つのショートカットでそれぞれ別のサンサンを起動できます。
- 一方をBOTで起動し、一方を開発者IDで起動すれば、一台のPCでテストできます。
- 対局音声は両方から出て混乱するので、片方の音声をオフ(設定ミュー→無音モード)に設定することをお薦めします。
BOT稼働中の操作
- BOT稼働中、盤上への着手以外の操作は基本的に何をやっても問題ないです
- 画面上端の対局メニューに、BOT時のみ表示される「対局終了後のアクション」という項目があります。
- これをクリックすると、BOTの現在の対局が終了後に行うアクションを指定できます。
- 現在の対局終了を待たずに、終了後にログアウトしたい、スリープまたはシャットダウンしたい時に便利です。